Le Disque usé [Japanese translation]

裏通りの行き止まり

水夫たちの小道

光はささない

汚いカフェがある

哀れな青白い

青い目の女給が

きれいな港を夢見ている

美しい空を

どの船の汽笛も

彼女に言う「待っていても無駄だ」

でもすみっこの蓄音機は

聞き古された言葉を歌う

「人生が続く限り　望みはある

君の望み　君の夢

それはいつかかなう

君の人生が終わる前に

幸福になるだろう

ずっと待ち続けなければ

黒い蝶（悪い考え）を棄てろ

人生が続く限り　望みはある」

彼は天使のようにきれいだった

蜂蜜のようなブロンド

彼の視線は不思議

目は空よりも青かった

彼は女給を呼んで

言った「君を探していた」

彼女はふるえながら答えた

「あなたをずっと待っていました」

彼は彼女を腕に抱いた

「ぼくが船長になったら」

古いレコードが静かに

古い言葉を歌う

「人生が続く限り　望みはある

君の望み　君の夢

それはいつかかなう

君の人生が終わる前に

幸福になるだろう

ずっと待ち続けなければ

黒い蝶（悪い考え）を棄てろ

人生が続く限り　望みはある」

裏通りの行き止まり

水夫たちの小道

光はささない

汚いカフェがある

彼女は待つ　誇り高く

待つ　20年間

待つ　彼女の船長を

彼女の視線は自信にあふれている

どの船の汽笛も

彼女に言う「待っていても無駄だ」

でも彼女は蓄音機を聞く

聞き古された言葉を

「人生が続く限り　望みはある

のぞ・・

のぞ・・

君の望み　君の夢

それはいつかかなう

君の人生が終わる前に

幸福になるだろう

ずっと待ち続けなければ

黒い蝶をすてろ

人生が続く限り　のぞ・・

・・・」